株式投資の基本原則
株式投資で利益をあげるための基本原則は1つしかありません。
当たり前のことです。しかし、株式売買をやっていると、その時の市場の勢いや、今買わないともうこの値段では
買えないという誤解を抱きやすく、この基本原則を忘れることがあります。株価が信じられないほどの
上昇を見せたとしても、そこは絶好の買い場が巡ってくるまでは、じっと我慢する必要があります。中には
更に上昇するものもありますが、十分高い株価で買いに入ることは高値で掴む(天井で買う)リスクも高く
なります。この判断が難しいのです。
次の原則は、
です。損切りとは株価が下がり、株式の取得金額を下回っている状態のときに、これ以上の損失を出さないためにある株価で売却し、
損失をそこで抑えることです。いつまでも株価は上昇すると信じて持っていると、損失が膨らんでしまうことがあります。そのため、
株式取得時点でいくらに株価がなったら、損切りをするといった株価を決めておくことも必要です。私の場合は、
損切りは基本的には取得価格から9%下落したら実施することにしていますが、市場からのサインにより、もっと
早く損切りしたり、損切りを少し遅らすこともあります。
利食いとは、株価が上昇し、売却して利益を確定することです。利益を確定することを利確するともいいます。
株価が上昇してくると、早く利食いしたくなります。そこで売ってしまうと、本当の上昇を逃してしまい、冴えない
利益しか得られません。ただし、いつまでも株価は上昇し続けるものではないので、下げに転ずる市場からのサインを
見落とさないようにする必要があります。
以上は一見当たり前のように思えるかもしれませんが、本当にこれを実行して利益をあげるのは難しいです。現在、
市場からの売買サインを読み取るためのさまざまな手法が考え出されていますが、完璧な指標というものは存在せず、
通常、何種類かの指標を組み合わせて使います。
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