チャートの見方(1/4)
企業の状態を決算報告書から判断する方法だけでは売買のタイミングを掴むことはできません。
株価は売る人と買う人の需給のバランスにより決まるものです。それを図で分かるようにしたものが
チャートです。一番基本となるチャートは以下の記号をグラフ上にプロットしたローソク足と呼ばれるチャートです。

右図のローソク足でも分かるように、ローソク足は取引開始(9時)から取引終了(15時)までの株価の動きを
表現します。
取引開始から最初に売買が成立した株価を始値といい、その後、図では株価は下降してから上昇に向かいます。
このときの最安値を安値といいます。上昇した株価はあるところで下降に転じます。このときの株価を
高値といいます。そして取引終了時点でついている株価を終値といいます。ローソク足には、日単位でグラフにプロット
した日足、週単位の週足、月単位の月足の3種類あります。また、終値が始値を上回ったものを陽線といい(左図)、
終値が始値を下回ったものを陰線といいます(上の中央図)。
では以下のような場合は、どのような売買がなされたのでしょうか。

取引開始から上昇していることが分かります。そして株価は高値をつけたら、左図ではかろうじて終値は始値
より上で終了。右図では元に戻ってしまいました。これらは強烈な売りがあったことを示します。この記号が
上昇トレンドのチャートで出現したときは、売り圧力がこれ以上株価を上に上げないことを示すことが多いです。
つまり、ここが株価の天井となることが多いです。
ローソク足には特別な呼名があります。例えば、上の右図の場合は、見た目からか"塔婆"と呼ばれています。
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