RSIとは(1/2)
RSI(Relative Strength Index)は「相対力指数」とも呼ばれ、アメリカのJ.W.ワイルダー氏によって
考案されたテクニカル分析(オシレータ系)です。
一定期間(例えば14日)の株価の値上がり幅の合計と値下がり幅の合計をそれぞれ求め、それを以下の式で
RSI値を求めます。

この式から分かることは、RSIの数値は株価上昇が続けば、RSIの値も100%に近づいて行きます。
株価は常に上げ下げの循環の中で動くという仮定に立つと、RSI値が大きい=上昇が続いている、あるいは
上昇が多い=そろそろ下げると判断します。従って、このRSI値を見ることで売り時、あるいは買い時を判断する
ことができるというものです。一般にRSI値が20%か30%以下のときは売られすぎ、80%か70%以上のときは買われすぎを表しています。
以下の図では、RSI値による買われすぎ、売られすぎサインの出現が、株価の転換と一致している様子が良く分かります。

しかし、上記の式からも分かりますが、2つ目の”=そろそろ下げる”という仮定は上げ下げが循環されるということに
基づいていますが、上げている過程での下げに対する抵抗力、下げている過程での上げに対する抵抗力は分かりません。
例えば、非常に市場に活気があり、誰もが注目している株の株価がどんどん上昇し続けている場合には、
しばらくの間は、上昇力が強いあまりRSI値は80%以上に張り付いてしまいます。従って、RSI値だけで、いつ”そろそろ下げる”
時期なのかを判断するのは難しい状態となります。次のページにその例を示します。
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