その時株が動いた！

・公募増資＋分割発表
公募増資と分割発表を同時にする企業があります。この場合、株価はどう動くでしょうか？
公募は需給悪化のために発表直後は株価が下がります。一方、分割発表は市場に新たな株が 流通することになりますが、株主の手持ちの株が増加するので、株主にとってはプラス材料 となり、株価は上昇します。以下の図はそのときのチャートです。

ご覧の通り、マイナス材料とプラス材料が打ち消しあい、ほぼ変化がないと言ってよいでしょう。
一方、引き続き株価の動きを見てみると、分割の権利落ち日まで上昇していることが分かります。

この上昇は、公募の影響が薄れ、分割の権利取りを目的とした買いが増加していったことを示して います（注：両銘柄ともに業績が良い企業）。

教訓
公募増資＋分割発表直後は株価に影響はでない。しかし、株価は分割の権利落ち日に向かって上昇する。

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