その時株が動いた!
・イラク日本人人質事件(2004年4月8日)
中東のTV局、アルジャジィーラは、イラクで武装勢力が日本人3人を拘束しているビデオ映像を放映しました。
同テレビによると拘束したのは「サラヤ・アルムジャヒディン(聖戦士の部隊)」と名乗るグループで、
今後3日間のうちに自衛隊がイラクから撤退しなければ、3人を殺害するとの声明を出しましたが、
4月10日 アルジャジィーラは、武装勢力が日本人人質を解放すると報道しました。
さて、この時の株価はどうなったでしょうか。以下の図がそのときの日経平均、JASDAQの動きです。

左が日経平均、右がJASDAQです。両市場とも、最初の日本人人質報道のショックによって、次の日の株価は
下落しています。このとき日本中のマスコミが本事件を報道しました。事件発生はちょうど週末であり、3人の解放が
アルジャジィーラで報道されたのは土曜日の10日ということもあって、株価への影響は1日だけで済みました。
報道の後もしばらく3人の実質的な解放はありませんでしたが、日本はいちおう安堵という雰囲気が流れていたので
株価もゆっくりと回復をし始めようとしたところでした。
しかし、新たに2人の人質が発覚したときは、また株価を下げてしまいました。特に日経平均の下げ幅はかなり大きく、
イラク情勢の深刻さを懸念したのでしょうか。あるいは、まだ日本人に免疫ができていないのでしょうか。
アメリカではイラクでアメリカ人が百数十人も死んでいるのに、株価への影響もほとんど見られません。アメリカの投資家の場合、
免疫というより、イラクでの戦死者がまだ株価を下げるほどの影響力を持っていないと合理的に判断しているのかもしれません。
話を戻して、2人が解放された後は、株価は元のトレンドに従い上昇を続けました。ご本人たちに対しては、解放されて
本当に良かったと思います。
教訓
世間を騒がす大きなテロ絡みの誘拐事件は株価に強い影響を及ぼし、急激な下げとなる。
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