『オニールの相場師養成講座』の概要・感想
| ウイリアム・オニール著、\2,940 (ご購入は左の図をクリック) |
『オニールの相場師養成講座』を読んで、概要とその感想(あれば)を紹介します。
以下に挙げているのは本の中で紹介されているもののほんの一部です。
それぞれの詳細や、より多くの情報については本を参照して下さい。
この説明で少しでも為になったと感じた方は、
この本を購入され詳しく読まれることをお勧めします。
ファンダメンタルズについて
- 直近四半期における1株当り利益が前年同期より少なくとも25%増以上のもの。
<感想>個人的には分割で株数が変動する
ことが多いので、単純に営業利益や純利益を使いたい。
- 利益の伸びが、以前の伸び率と比較して、最近の各四半期の特定の時点で伸びが加速していること。
- 資本利益率(ROE)が15%以上のもの。年々増加しているものも良い。勝ち組のROEは最低でも17%あった。
- 同じグループ内の他の主導的な銘柄もチェックしておくべき。そのグループ内で好調なのが、あなたが所有して
いるものだけでも注意がいる。他の銘柄で大口が売っているときは、ある時点で売りがグループ内全体に広がる可能性が
ある。
- グループ内の出遅れ株には絶対手を出すな。グループ内の上位2つか3つの中から選ぶこと。
テクニカルについて
- 市場全体の方向性を見る。市場全体が天井を付けて下方へ転換すると、あなたの保有株の4つに3つはその素性や
それまでの勢いに関係なく一緒に下落する。
- 上昇トレンドは株価と出来高が連続的に増加する。
- 指数の終値が前日より低く、出来高が大きいときは売り圧力増加を示す。しかし、1日だけでは判断できない。2〜4週間
のうち3〜5日あれば売りに転換したと判断する。
- 底からの反発の確認(フォロースルーという)は出来高が前日から突如増加し上昇したとき、1日では分からないので
3〜4日は様子を見る。
<感想>これにより一時的な調整があって下げても問題ないことになる。その場合、ダブルボトム形成
を確認したことになる。ただし、新高値をつけたときは別で、買いに入るかな。
- 株価が3〜5%下げたら損切り。
<感想>ただし、株価の上昇に伴い損切りラインの引き上げが必要。
- 出来高が超薄商いで、かつ株価は前日と差がないときは売り圧力がないことを示し、上昇へのサインとなることが
ある。
- 下げ局面での出来高増は売りが大量に出ていることを示す。しかし、底付近で下ヒゲを伴った出来高増は買いが入ってきた
ことを示すので、フォロースルーで確認する。
- 多くの銘柄は健全なベースパターンから放れて、20〜25%上げたところで調整に入り、まだ力が残っていれば、新たな
ベースを形成し、更に25〜30%上げる。
- 健全な状態で好調な銘柄が、ベースから上放れして1〜3週間で大商いにのって20%以上高騰したら、そこで売らず、
上放れしたポイントから少なくとも8週間は保有し続ける。
- クライマックストップは、何ヶ月も上げ続けてきた主導株が突然地を離れ、それまでのあらゆる週よりもはるかに速い
テンポで急騰し始める。ほとんどすべての事例で、週足チャート上におけるその週の絶対的な安値と高値の開きが、それまでの
どの週よりも広い。
- クライマックストップの前に、勢いのあるものはエグゾースチョンギャップ(窓を開ける)をつける。このサインの数日後に
天井をつけるので、すぐ売ること。たった2日で今までの利益がなくなることもある。
- 天井を見極めるもう1つの方法は、上方チャネルラインを上に抜けたとき。
- <感想>オニールの本の中で紹介されているチャートに記された買いタイミングは全て新高値をつけたときに行われている。
- 前回の新高値をつけたときの出来高より、今回の新高値をつけたときの出来高が大きい場合は、さらに高値を目指す動きを
示唆している。